俳画趣味の楽しみ方
俳画は、多くの言葉でないと、表現出来ないような大きな事象や情感を、簡素な言葉と要約したもので表そうとするものです。
油絵などの洋画は、紙一杯に色を塗り込んだ絵になりますが、俳画の絵は塗り込まずにたくさんの余白があります。
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俳画とは
俳画は、俳句の表現しようとする世界を、絵で表現しようとするものです。
俳句は短詩形の中に、自然や人事の微妙な情感を読み込んで、大自然に通じる人の心の琴線に触れるものを詠み込まれるものです。
俳画も同様に多くは描き込まない絵と句で表現します。そこには余白で表現する『わび・さび』の世界があります。
『絵と句と書』で表現する独特の世界を楽しみましょう。
俳画は日本的
俳画は、余白から伝えようとする、日本人独特の伝統的な感覚の『わび』『さび』『もののあわれ』などがあります。
俳画はわずかな運筆と省略といった方法で、余白によって語らせる心を大切に描きます。
空間には、書き添えられた俳句などと相まって余韻の美しさを楽しみます。
絵と句で表現
俳画として描こうとするものの、その本質を簡潔な筆の運びの中でどの様に表現するかがあります。
つまり簡潔ながら、本質を伝えようとします。
俳画は画賛として俳句が書かれるのが普通です。(俳句以外の言葉も使われます)原則として俳句は欠かせません。
俳画の絵と句が調和がとれている事が大事です。
すべてを言い尽くさず、余情を以って、互いの世界が持つ季節感や情感を引き立て合う『つかず離れず』の関係を保って表現していきます。
真意は難しく感じますが、大切な事は理屈にこだわらずに上手く描こうと思うよりは、心から楽しんで大胆に、思うままに自由に描けば良いということです。
余白を楽しもう
俳画は自由奔放、天真爛漫が生命とも言われています。
童心に返って何にもとらわれずに楽しみながら描けば良いのです。
ただ、他の絵画の趣味と違う所は、俳画は余白を残しこの余白の美しさや余白から伝えるものを表現する事です。
西洋の油絵などとは違って紙全体を塗り込みません。余白を残す事です。
この余白の美しさこそが命なのです。
絵は簡素です。しかし略筆の中にも大自然の広がりや空間。生命の躍動感を感じさせるのです。この余白が見る人をして、何かを語りかけ、想像したらしめるのです。
この独特の日本的表現が魅力的でもあり難しさでもあります。
俳画のわびさびの世界を楽しみましょう!
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