和紙ちぎり絵趣味の楽しみ方

和紙ちぎり絵は、美しい色合いの手すき和紙をちぎって貼っていく絵画なので、描く絵画とは雰囲気が違う絵画が楽しめます。

 

和紙が持つ独特の温かさや雰囲気が、描く絵画とはひと味違った、面白く楽しい絵画趣味になります。

 

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和紙ちぎり絵とは

和紙ちぎり絵

 

日本伝統の手すき和紙を素材にして、ちぎって糊で貼っていく手法で製作していく絵画です。

 

和紙独特の柔らかみのある繊維と染めのぼかしの風合いが、絵の具では表現の出来ない微妙な雰囲気を醸し出します。

 

年齢に関係なく誰でも楽しめる絵画です。

和紙ちぎり絵趣味

ちぎり絵は、折り紙や千代紙などをちぎっては貼っていく手法で、ひとつの絵を完成させていくものですが、多くの人が一度や二度は子供の時にやった事はあるのではないでしょうか。

 

その楽しかったちぎり絵の素材を和紙にして、もっと温かみのある作品を作っていくのが和紙のちぎり絵です。

 

有名作家では、テレビドラマの『裸の大将』でも有名な山下清がいます。

 

和紙とは

和紙についての特徴を知る事で、色々なちぎり絵制作を楽しめます。

 

・和紙には表と裏があり、つるつるとした方が表になります。作品によって裏を使用したりしますが、裏はつやが無く毛あしが立ちやすいです。

 

・和紙には縦目と横目があり、最初は縦目の方が綺麗に出来ます。

 

・ちぎる時は爪を立てずにちぎります。

 

・茎や木などの細長くちぎる場合は、一度折り目を付けてから線にそってちぎると綺麗にちぎれます。

 

・貼り直しは、おしぼりをゆるめに濡らして、直す部分を上から叩いて湿らしてから、ピンセットを使ってゆっくりはがします。

和紙の貼り方

・まずは糊つけ用紙を机の上に敷く

 

・台紙の上に薄く水溶きした糊を、筆で貼りたい所に塗る

 

・ちぎった和紙をピンセットで糊のついた台紙の上に静かに置く。下絵からずれると線がはみ出さないように気をつける。

 

・指で和紙を押さえてもう一度薄く水溶きした糊を、和紙の中央から外に向かって筆で丁寧につける。(和紙の上から)

 

・和紙の上をおてふてきで拭き取る。(糊が残るとテカテカに光ってしまう)

 

・空気を押し出すように中央から外に向かって指先で押さえ込む。

 

・しわにならない様に気をつけますが、もししわになったらもう一度その箇所に水を付けて剥がし直したあとやり直す。

 

・全体を貼って細かいところは後からピンセット、筆先、ハサミを使って仕上げます。

 

・和紙は湿らせれば何度も形を自由にする事が出来る。

色々な画法

ちぎり絵の魅力は和紙を手でちぎり、作品を作るということですが、手漉和紙の特徴をいかして色々な画法を利用する事で高度な作品製作をする事が出来る事です。

 

きざみ画法 ハサミで繊維に対して縦方向に切り込みを入れ、横方向に細かくきざみをいれる
片側ハサミ画法 手でちぎった片側にハサミを使って線で表現します
ひきぬき画法 糊のついてる筆でレース紙をぬらして、ピンセットで繊維を細く引き抜く
しらしめ画法 和紙をぬれたおしぼりで湿らせて、指やピンセットで抜いて使う
雲龍紙繊維画法 はっきりとした繊維の箇所をピンセットを使って引き抜く
焼画法 線香で直接焼いて穴をあけたりします
ふちどり画法 ふちどるものより濃い目の色を使う。製作する作品の中で特にはっきりさせたい時に使う
点画法 ハサミを使用し、花の芯や木立、波などに使用。ちぎった感じとは違う味わいがあり、遠目に見ても立体的になる

楽しみ

和紙を使った「大人のちぎり絵」の美しさは格別なものがあります。

 

和紙はちぎった時に毛羽が立つので、これが絵に独特の風合いを添えるのです。

 

日本が誇る芸術の一つといえる独特の風合いが美しく楽しいのです。

 

和紙ちぎり絵の温もりのある絵画趣味を始めましょう。

 

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