戦国の城を訪ねる趣味の楽しみ方
戦国の城は、本来は戦いの為のものです。
無骨で殺伐としたものをイメージしますが、それが戦い守る為の機能を極限まで追及した結果、城は独特の機能美を兼ね備えるようになったのです。
守る為に考え得るすべての知恵を出して造り上げたお城は、究極の美の建造物でもあるのです。
その心を捉える魅力ある城を沢山訪ねてみるのが、この戦国の城を訪ねる趣味なのです。
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戦国の城の魅力
城の歴史の攻防戦はさまざまな伝説や物語に彩られます。
胸躍る英雄達、志をとげた人もいれば奮闘努力にも関わらず散っていった人もいるでしょう。
戦いがぎりぎりまで追い詰まった歴史の中の人々の思い。城のひとつひとつにその歴史と、そこにいた人の息吹があり、時を越えて、それらを感じる事が出来るのが城の魅力です。
城郭を見てみよう
戦国時代などの歴史を知りたいと思うと、文字史料をもとに調べたいと思う人が多くいます。
確かに、史料から城を調べる事も面白いです。しかし、まずはその戦国の城の魅力を体験してしまう為に身近な城跡に行ってみましょう。
日本列島には沢山の城があります。
天守閣がある城だけが城ではなく、山城や館などの城跡もきっと近くにあるはずです。
色々な城
城と一口に言っても、現在はキレイに整備されて天守閣に登れるような有名な城や、そこまで有名ではなくても、しっかりその形を再現されてる山城、石碑だけがある城、または山の中の地元の人からも忘れ去られてるような城などもあります。
書籍を頼りに、山に入って藪をかき分けながら発見出来る様な城などがあります。
年代によってもその特長はあり、調べれば調べるほどその魅力の虜になっていきます。
城の物語を感じてみよう
城跡に辿り着き、堀や防御の為の土手であった土塁。
防御した平坦地の曲輪や曲輪の周りの人工急斜面の切岸。堀切や斜面の下に向かって伸ばした堀であった竪堀。
この様な、さまざまな城の痕跡を辿っていくと、城の古い物語を感じる事が出来ます。
城は語る
今でこそ、山の中の人に忘れられた様な城がありますが、500年、600年前には、間違いなくそこには人がいて、命を守る為に知恵の限りを尽くした痕跡が残っています。
堀底に降りて、切岸を登って、曲輪を歩いてみましょう。土塁をたどって行くと城の形を感じる事が出来、そこに込められた古人の工夫を体感出来るでしょう。
これは何か?と読み解いていくと深い感動を得る事が出来て、直接会うことは出来ない、その人々の努力や苦労を城跡を通じて感じる事が出来るでしょう。
遺跡として
城跡も遺跡のひとつですが、その歴史は500年ほど前からなので、遺跡としては新入りの仲間です。
千年二千年前の遺跡となると、ほとんどが土に埋まり発掘には大変な時間と費用も掛かりますが、城跡は埋まる事無く、まだまだ鮮明に残っています。
つまりその場所に行き、その場所に立てば、遺跡である城をダイレクトに感じる事が出来るのです。
城の趣味
城は日本中にあります。しかし、同じ城は二つとありません。そして同じ歴史もありません。
ただ訪ね歩くだけでも知的で活動的な趣味にもなります。
また自分なりに歴史を調べてまとめ上げても素敵な趣味になります。
他の趣味と組み合わせて、スケッチや写真を撮って、自分のお城百科を作成してみるのも素敵な趣味になります。
城の歴史は意外と浅い?
500年以上も前の城も、歴史の流れと共に忘れされるものとなりました。
いつしか地元の人も知らない存在になっていた城もたくさんあります。
それがココ数十年で猛烈な勢いで深化しました。
現在はたくさんの城の書籍や戦国武将の書籍などが出ていますが、その人気は未知の部分と、最近解って来ている事への部分が丁度面白いバランスの時期なのかも知れません。
その意味では、解り切らない謎がある城跡周りの旅は、現在はチャンスのタイミングともいえます。
城に行く前にしっかりとプラン
身近な城跡から段々と遠くの城へ。
戦国の城に降り立ったならば、自分が攻め手の気持ちになったり、もしくは守り手の気持ちになって、お城を見て歩くとタイムスリップしたような臨場感を味わえます。
歴史的な背景も知って、その場に立ったならば、本当の城の重みが体感出来るでしょう。
お城を巡る趣味を始めるなら、事前にそのお城について調べてから出かけると良いでしょうね。
発見との出会いもたくさんある魅力的なお城巡りを体感してみましょう!
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